毎日の健康チェック

毎日の健康チェック

少しでもハリネズミと長く暮らせるように、日々の健康チェックは必須です。ハリネズミはペットとしての歴史が短く、病気についてもまだまだわからないことがあります。犬や猫のように、診察してもらえる病院が少ないのが現状です。

私たち飼い主にできることは、出来る限り良い飼育環境を整え、健康を維持できるよう努力をすること、そしてその個体がもっている生きるという力を最大限に引き出してあげることです。

健康管理に必要なもの

  1. 体重計
  2. 温度・湿度計
  3. プラスチックケース
  4. 手袋
  5. 爪切り

体重計…健康管理のため定期的に体重を測りましょう。

温度・湿度計…ハリネズミは暑さ・寒さに弱い動物なので温度管理は大変重要です。最適温度は24~29度で湿度は40%です。

プラスチックケース…ハリネズミの腹部を見る時、プラケースに入れて下から覗くと良いでしょう。

手袋…病気をしたと時、怪我をしている時は気性が荒くなり、威嚇して触らせてくれません。その時、素手で触ると噛まれたり、立てた針が手に刺さるなどして危険ですので、手袋(皮手袋がおすすめ)を使って触りましょう。

爪切り…伸びすぎると、目の粗い布に引っ掛け爪が剥がれたり、足に不自然に負担がかかり歩きにくくなってしまいます。定期的に爪切りをしましょう。
爪を切る道具は犬猫用・小動物用・人間用でも良いです。切る際は、無理に全部切ろうとせず1度に1本ずつでもいいので、無理しないで行ってください。

爪切り方法

慣れている子の場合

ハリネズミが人に慣れている場合、動画のように足ひっくり返し、爪の先端を切ります。足を持つ際、嫌がるかと思いますが、しっかり固定しないと他の箇所を切る場合がありますので、しっかり固定してください。

爪切りが苦手な子の場合

用意するものは100円ショップで売っている
カゴ
底が網になっているバスケット。
そこにハリネズミを入れて
爪切り

バスケットを持ち上げると、

爪切り
こんな感じで足が出るので、出た足を持って爪を切ります。

これでも切らせてくれない場合、獣医に相談するか、爪が削れるようケージにレンガを入れ、レンガの上を歩かせてみてください。

爪切りの注意として、爪には血管が通っているので、深爪すると出血します。先端を少し切るだけにいておきましょう。もし、出血した場合、患部を洗うもしくは清潔なガーゼを患部にあて、市販のアルコール消毒液で消毒してください。患部から細菌感染しないように衛生的な環境を心がけましょう。

健康チェックポイント

食欲はある?

多少の食欲の偏りは見られますが、大好物を食べなかったり、1日中何も食べないことはありません。また、口の中が痛いと食べ方が変わることがあるので、食べている時の様子も観察しといてください。

排泄物の変化は?

軟便や下痢、水のような便をしていないでしょうか?尿の量や色の変化はないですか?排泄時に痛そうだったり、出にくそうにしていることはないでしょうか?便の変化は消化器系の病気にかかっていることが多いので、異常が続く様だったら、その便を持って病院で診てもらった方がいいでしょう。

行動に変化はない?

ふらふらしたり、ぎこちない歩き方をしている、足を引きずっている、活動時間なのにうずくまっている、やたらと落ち着きがない、急に攻撃的になった、といった行動の変化を見逃さないでください。

皮膚や被毛、針、爪の状態は?

脱毛やフケ、傷はありませんか?生え変わりで針が抜くることはありますが、ごっそりまとめて抜けることはありません。爪は伸びすぎてはいませんか?

目・鼻の状態は?

目の周りに目やにはついてませんか?また、目の輝きは体調は如実に表しています。生き生きとした目をしているでしょうか?

また、鼻は通常少し湿っているのが正常です。鼻水が垂れていないか観察してください。

呼吸に変化はない?

頻繁なくしゃみ、鼻水、口を開けて呼吸したり、全身を使って呼吸をしているような様子はないでしょうか?

しこりや腫れはない?

慣れているハリネズミなら、全身を撫でながらしこりや腫れ、触られると嫌がらる所が無いかをチェックしましょう。あまり体を触らせてくれない場合は、プラスチックケースに入れて底から見上げ、お腹のチェックをしましょう。

肛門・生殖器周りの汚れは?

肛門・生殖器周りの汚れていないですか?汚れているとかぶれる恐れがあります。前述と同様に、プラスチックケースに入れて観察するのが良いでしょう。

体重の変化は?

体重は定期的に測り、記録しておききましょう。成長期や妊娠中でもないのに、体重が急増したり、急に減ったりしていないでしょうか?

なんとなくいつもと違う?

なんとなく元気がない、いつもとちょっと違う気がするなどと思う事があるかもしれません。思いすごしと考えず、そのほかの健康状態も良く観察し、気になるようなら動物病院で診察を受けましょう。

動物は自分の口で痛い、辛いと言うことはできません。まして、辛い時は、外敵から身を守るため余計元気にみせる性質があります。飼い主さんが、良く状態を観察して異変に気付いてあげてください。

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