お別れの仕方

お別れの仕方

命あるもの

ハリネズミであっても他の動物同様お別れはつきものです。命あるものを飼うわけですから、飼い主さんには覚悟が必要です。

ハリネズミの寿命とされる時期よりも早く死ぬこともあるかもしれません。
もしかしたら不慮の病気や事故でハリネズミが亡くなってしまうことがあるかもしれません。
そうなってから埋葬などの準備を急いで行うのは賢い方法ではありません。
お別れの時間を取れない、飼い主さんが仕事や日常生活に支障をきたす、といったこともありえます。
普段からもしものとき、どうやってお別れするか、頭の片隅にでも、考え準備しておくことが重要です。

お別れの方法に関してはやはり飼い主の心の問題が重要です。
選択肢は下記に色々ありますが、飼い主さん自身が最もいいと思うものを選んでください。
ハリネズミに愛情を注ぎ、大事にして、関係を築いてきたのは他でもなく飼い主です。
家族で飼育している場合はよく話し合って決めましょう。特に子供がいる場合は情操教育にも関わる問題です。
これまで一緒に居てくれたハリネズミに感謝してお別れしましょう。

ハリネズミが亡くなったら

ハリネズミが亡くなった場合、あまり蘇生というのは期待できませんが、動物病院に連れて行くことも一つの方法です。
動物病院で死因を調べてもらうこともできます。
動物病院によっては、病理解剖をすすめられる場合があります。(専門外の動物病院ではそもそも解剖を行っていない場合もあります)
遺体を解剖することに抵抗がある人も多いと思います。
ハリネズミの生態や病気に関しては動物医学としても分かっていないことがあります。
病理解剖によって動物医学の発展や今後のハリネズミの健康につながるのは事実です。
やはり飼い主の価値観や心の問題が重要ですので、よく考えて選びましょう。

埋葬方法

ハリネズミに限らずペット全般に共通することですが、飼育動物の埋葬に悩む場合が多いです。
人間の葬儀、埋葬が宗教や地域によって異なるように、飼育動物の埋葬に関する価値観も飼い主によって違います。
そのため、これが絶対に正しいというお別れの方法を提案することはできません。

ただし、河川敷や公園、森林に埋めることは、厳密に言うと不法行為になります。(自宅の庭や自分の土地ならば問題ありません)
法律やモラルのことを忘れずに飼い主が納得でき、後々後悔しないようによく考えましょう。

自宅の庭に埋葬

飼い主さんのすぐそばに埋葬できます。また、費用がかからないのも大きな利点と言えます。
埋める場合は深めに掘らないと風雨で流されたり、(広い庭の場合は)野良犬などの野生動物が掘り返して持っていってしまう恐れがあります。
長い柄のある大きなシャベルやスコップで掘った方がいいです。
道具が用意できず、どうしても園芸用などのハンドスコップなどで掘る場合は、しっかり埋めた後にハリネズミの大きさよりも大きい石を乗せて墓標にしましょう。
流されたり掘り返されなくなります。

自宅がマンションで、マンションに庭がある場合、そこに埋めたくなりますが、勝手に埋めるのは不法行為です。
マンションのオーナーや管理会社に問い合わせて許可を取ってからにしてください。許可があれば法律上の問題はありません。
上にも書きましたが、河川敷、公園、森林などに埋めようとする人が多いです。けれども自分の土地でない限り不法行為です。
また、事情を知らない近隣の人が怪しく思う可能性もあります(警察に通報する人もいるかもしれません)。迷惑をかけることになります。

ペット霊園などの専門業者

ペットの埋葬の専門業者にお願いするわけですから安心感があります。
とはいえ、ペットの埋葬に関しては業界自体がまだまだ未発達ですから、業者によって対応が全然違います。
火葬だけの業者もあれば、墓地を買って埋葬まで請け負う業者もあります。かかる費用も様々ですが、目安としては火葬のみ(遺骨の返却あり)で1万円程度~です。
他にも、遺骨からペンダントやロケットを作るサービスや、供養をするサービスなど様々なものがあります。
問題点として、ペット霊園は犬猫を扱うのが基本ですから、ハリネズミなどの小動物を扱っていない場合があります。
ずさんな対応が問題となった業者もありますので、お住まいの地域でどういう業者があるのかよく調べ、問い合わせてからお願いしましょう。

行政による回収

扱いとしてはゴミとして回収する方法です。
あまり気持ちのよいものではないかもしれませんが、飼い主の自宅などに埋める場所がなく、費用を抑えたい場合は最も現実的な選択肢です。
ハリネズミとしても飼い主さんに不法行為をさせたくないでしょう。不法に他人の土地などに埋めるより良いでしょう。

自治体によって対応が違うますが、動物死骸の回収を有料で行っている自治体が多いです。
遺骨などは帰ってこないので注意しましょう。
費用は2千円前後の自治体が多いです。
ゴミの分別方法を示した紙に載っていたり、ホームページで掲載されています。
分からない場合は自治体に問い合わせてみましょう。

剥製にする

一般的な方法ではありませんが、剥製業者にお願いして剥製を作ってもらいます。
費用は剥製業者によって様々ですが、3万円~8万円とかなりかかります。けれども生前の姿を保存できるというメリットがあります。
剥製業者によって出来栄えや作風、値段が違いますので、色々調べて比較、検討してから依頼してください。
ハリネズミ専門の剥製業者というものはありませんが、下にハリネズミの剥製の作例がある業者を挙げました。
他にも小動物の剥製を製作をしている業者ならできることが多いので問い合わせてみてください。

遺体の保管方法

ハリネズミを飼っている場合、どうしても家庭で息を引き取ることが多いと思います。
そういう場合、埋葬方法を決め、段取りするまで遺体を保存する必要があります。
亡くなった後はハリネズミについていたダニなどが出てきます。すぐにバスタオルなどで遺体をくるむことでバスタオル内で食い止められます。
涼しい場所に保管してください。
冬場は屋外がいいですが、野良犬やカラスなどがいたずらしないように気をつけてください。
夏場はクーラーのきいた室内がいいでしょう。

葬儀の都合、保管期間が3日以上になる場合

亡くなった後はできるだけ早く埋葬してあげたいのですが、埋葬業者や飼い主さんの都合などやむをえない事情で保管期間が長くなることもあるでしょう。
3日以上保管することになるのであれば、腐敗が進み、遺体が傷み、悪臭がしたり飼い主の衛生に関わります。
冬場、雪が積もるような季節ならば外で保管すれば問題ないでしょう。
それ以外の季節では、出来るだけ早くドライアイスを用意しましょう。下記のドライアイスのネットショップで買うと、遅くても翌々日の午前中には手に入ります。
バスタオルでくるんだままビニール袋に入れ、空気を抜いて密封します。バスタオルが汚れたり濡れたりした場合は新しいものを使います。
針でビニール袋が破けないようにしましょう。ダンボール箱か大きいタッパー、洗面器などの容器に入れ、ドライアイスを敷き詰めます。凍結しても構いません。
ドライアイスが手に入るまでは氷をビニール袋に入れたもので代用します。ただし、遺体が濡れると腐敗が進みますので、氷溶け水で水浸しにならないように注意します。

冷蔵庫や冷凍庫による保管は衛生上の問題がありますので、おススメできません。

ドライアイス販売の大陸 ネットショップ(全国OK)

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