上手く繁殖させるためには

上手く繁殖させるためには

繁殖の手順

人間同様、ハリネズミのオスとメスにも相性があります。きちんと手順をふんでから、交尾させましょう。

繁殖時期

1年中繁殖可能ですが、秋・春など穏やかな気候のときが良いでしょう。また、特に冬は赤ちゃんが寒さに弱いので、いつも以上に暖かくしないといけません。

お見合い

いきなりオスとメスを引き合わせるのは、危険です。まずは、お互いの存在を十分に理解させたあと、会わせてみましょう。
具体的には、オスとメスの飼育施設を隣同士に置いたり、においのついた床材を交換するのが良いでしょう。
会わせた後、タイミングが良ければすぐに交尾に至りますから、そのあとでオスとメスを別々にします。激しい喧嘩になるようならいったん分けて、また別の機会を設けてください。また喧嘩をして両者を引き離す際、興奮して噛まれることがあります。必ず手袋等をして引き離してください。

同居

激しい喧嘩が無ければ、オスとメスを毎晩会わせるか、短い期間同居させます。4~5日間一緒にし、4日別々にし、また4~5日間一緒にする方法があります。同居中はメスがストレスにならないよう、少し広めの飼育施設に入れるか、巣箱を2つ用意すると良いでしょう。

交尾

一緒にすると、オスはメスの周りをにおいを嗅いだり、ピーピーという小鶏のような鳴き声を発しながらにおいを嗅ぎ続けます。メスは針を立てて、威嚇して嫌がりますが、オスはなおもしつこくメスの周りを嗅ぎまわり、メスが逃げても食い下がりません。

メスは受け入れようとする際、背中を弓なりに反らし、オスを受け入れます。オスは、メスの背中に噛みついて体を支え、交尾に至ります。交尾の時間は約4分前後です。交尾が終わったら、速やかにオスとメスを別々にしましょう。

妊娠のみきわめ

妊娠したかどうかは、体重の増加と妊娠後期になると乳首がはっきりしてくること、お腹のはりでわかります。

体重は、2~3週のうちに50グラムかそれ以上、増加します。なかには殆ど増加が見られない個体もいれば、200グラム増える個体もいるそうです。

乳首は、初産の場合1ミリほど出て来ます。数回妊娠した個体の場合、2~3ミリ程出ます。
妊娠後期になるとお腹がはってきて、お尻が大きくなります。また、寝床に新聞紙等の巣材を集める行動も見られます。

妊娠中の環境

ハリネズミの妊娠期間は34~37日くらいです。その間にハリネズミの出産環境をきちんと整いておきましょう。

妊娠後期、出産直後に環境を変えるのは非常に危険です。育児放棄・子食いに繋がる可能性があるので絶対にしないでください。子育てをする寝床が狭ければ広い物に変え、赤ちゃんは寒さに弱いですから、必要ならペットヒーターも準備しておきましょう。飼育施設全体の掃除は早いうちに済ませておきましょう。最低でも出産後2週間は床材の交換等の掃除はしないでください。

また、もし母親が育児放棄、死んでしまった場合、人工保育をしなくてはなりません。ペットミルク(ゴートミルクの方が好ましい)、シリンジかスポイトを用意しておきましょう。

参考までにですが、うちではハリネズミが妊娠しますと、生活音がしない静かな部屋に移します。妊娠・育児中は特にいつもと違うにおいや物音に敏感ですから、可能な限り静かで落ち着いた子育てしやすい環境を作ってあげてください。

妊娠中の食事

肥満にしてはいけませんが、十分な栄養は必要です。高タンパクで品質の良い食べ物をあげましょう。妊娠初期はあまり食べないことが多いですが、中期~後期にかけては、食欲が増します。食事の回数・量を増やすなどして、十分に与えましょう。また、いつもより水分を摂りますので、いつも新鮮な飲み水を用意しておいてください。

妊娠中の運動

ある程度体を動かすことは良いことですが、出産が始まる前に回し車を撤去しておきましょう。回し車は子どもが動きまわるようになると危険です。また、室内散歩も出産する前には控えておきましょう。

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